まあまあ、あるわあるわ小泉首相叩きの記事。週刊アサヒ、夕刊フジ、さらに普通の新聞にも・・・
私の家は朝日新聞をとっていますが、今度はオーストラリア人の政治学者に小泉批判を書かせて・・・すさまじいバッシング。歴史的大勝をおさめた後だというのに・・・後の祭りなのにここまで批判するわけですから、小泉を応援した3分の2以上を占める国民をバカにしてます。だって、バッシングしているのは、世論的に劣勢な3分の1の意見ですから。まあ、その意見も国民の意見ですから、無視はできません。ただし、あまりフェアではないような気がして・・・まあ、私は最近マスコミ嫌いになりつつありますから。
さて、そういう私も、別に小泉首相の熱狂ファンではありません。小泉氏を擁護するつもりもありません。なぜ小泉氏が国民にあれほど支持されたかの生物学的な原理を解説します。この解説後は当分の間、政治関連ブログはお休みにして、違う話題に入ろうかと思っています。
生き物は全て信号を発し、そしてその信号を頼りに、いろんなことを選びます。例えば、ルックスという視覚信号を受け取って、配偶者選びをします。女性も男性のステータスを表す信号を受け取って、つきあう男を選んだりします。
フェラーリに乗っている男性はフェラーリを所有しているという信号を送り、女性にモテたりします。女性は若さという信号を男性に送るために、ファンデーションを厚く塗り、しわというネガティブな信号を消し去り、若さを偽った信号を送って、男性に選ばれようとします。ファッションも信号です。腐った食べ物は腐臭という信号を放つため、私たちに嫌われます。このように生物の全ては信号を頼りに生きています。
さて、生物学的な信号は信頼性があって初めて人を信じさせることができます。偽者の信号にはそう簡単に騙されません。もしも、ニセモノの信号に騙されて、ジョーカーを引いてしまった人は、多大な損失を食らいます。だからニセモノの信号を見分けるすべも発達しています。特に人間はニセモノの信号を見分ける力が非常に発達しています。
生物学では信号に信頼性がある条件は主に次の二つであると言われています。
1)信号を送るのにとてもコストがかかること
2)ニセモノが嘘の信号を送ると、極めて大きなリスクを負うこと
例えばフェラーリに乗るには何千万円というコストがかかります。だからこそ、女性はこの信号に信頼性を寄せ、持ち主の男性に惚れていきます。また、ニセモノがマネをして大きな借金をしてフェラーリを買ったとすると、その借金のために、人生がつぶれてしまうという大きなリスクを背負います。だからこそ、フェラーリは男性のステータスや出世能力を表す信号として成立するのです。
さて、私たちが衆議院選挙で、国会議員を選ぶ際に、何を期待しているか?それは日本を強くし、裕福な先進国であらしめることに、人生をかけてでも尽力してくれるかどうか?ということです。そして私たちは、国民に全力で奉仕してくれる立候補者を選ぼうとします。その際に、彼らがどういう信号を出しているか?その信号を分析し、信頼できるかどうかを判断し、選挙で投票します。
選挙では、国民を納得させる信号をしっかり送った者が勝者になります。国をよくするぞ!私腹を肥やさないぞ!命をかけるぞ!という信号をしっかり国民に送った者が当選します。
さて、私たちに今、必要としているものは、命をかけてでも未来の日本をよくしてくれるという人に力を貸すことです。で、誰が未来の日本をよくしてくれるのか?を真剣に考えることです。
その時に私たち人間は、より強い信号を発し、より信用性のある信号を発している人を応援する。それだけのことです。信号にはいろいろあります。
1、過去の政治の実績
2、今後の政治活動の具体策の提示
3、私利私欲ではなく、日本の未来のために動くか?
4、それらが信用できるか否か?
これらを強く表現した信号を送った者を私たちは当選させるのです。
そこで、小泉首相がこれらの信号を送っていたか? そして他の党の立候補者たちは、これらの信号を送れたか?ということを考えることで、小泉氏の勝利した理由をはじきだせるのです。
1、過去の政治の実績という意味では、この数年間、野党は何の役にも立っていません。小泉氏は?と言うと、国債の発行額を減らしたわけでもなく、歴代の首相と同じレベルの国債増発でした(別に、大幅に増えたということはない)。道路公団民営化は失敗。靖国問題は近隣諸国との仲を悪化させた。などがあり、褒め称えるべきものではありませんでした。しかし、改革しようとした姿勢は伝わりました。
小泉氏を批判するマスコミは日本の政治が悪化したとののしりますが、バブル崩壊の影響がまだまだ残っている現在、誰が首相になったとしても、改善は不可能だったと見れば、可もなく不可もないでしょう。
2、小泉氏は郵政民営化だけを論じました。これは卑怯ともとれるし、誠実ともとれます。なぜなら、今後の政策を民主党のようにいろいろ語るのは結構ですが、それは口からでまかせを言っているということは国民にはお見通しなのです。できないことは言わない。ほうが誠実ではないでしょうか?少なくとも、小泉氏は、自分が口にした公約はほとんど実行しています。成功したかしないかは別ですが。この点においては民主党と引き分けという感じです。
3、問題はこれです。今までの政治家はみんな私利私欲で動いていました。少なくとも歴代の首相は国民にその私利私欲ぶりが筒抜けでした。ほとんどの国会議員が私利私欲のために動いている中で、「日本の未来のために動く」という信号を、どうすれば国民に伝えることができるでしょうか?その信号を送る方法は二つしかありません。信号を送るのにコストがかかることと、ニセモノがその信号を送るとリスクが高くなる場合です。
小泉首相は「俺は日本をよくする」ということを国民に信用せしめたのは、それを証明するためにコストをおもいっきりかけたことにあります。それは造反議員の恨みを買ってでも、郵政民営化を実行するために国会を解散させたことです。国会を解散させるには莫大なコストがかかることはみなさんもご存知でしょう。再び選挙をしなければならないという労力は想像を絶するものです。しかも、造反議員の恨みを買えば、暗殺されて自分の命をも落としてしまう可能性もあります。だから彼は造反議員を退けるために、解散したという事実が「俺は日本をよくする」という信号を強めたわけです。
このとき、過去の政治実績など、どうでもよいのです。「変人解散」などと呼ばれながら、解散したこと、その変人ぶりはまさに「俺は私利私欲を捨ててでも、プライドにかけて日本をよくする」という意志の強さを、信頼させるものになっていたのです。
これを小泉の茶番だとか、マジックだとか、劇だとか言う政治学者はバカです。もしも、茶番やマジックというのなら、マネしてみなさいと私は言いたい。劇だったら誰でもマネできるでしょう? できるものならやってみなさいよ。実力がない者が彼をマネしてやれば、本当に政治家生命が終わりますよ。彼のやった解散行動は、マネができるようで絶対にできないのです。真の実力者や本当に国をよくするぞという意志がなければ、絶対にできない信頼のおける信号なのです。なぜならば、私利私欲であんな解散をすれば、本当に暗殺されるからです。それほどのリスクを負う解散をやってのけた人に対して、劇だとか、マジックだとか、民主政治の終わりだとか、よくも言えたものです。
マジックだというのなら、手品だから誰でもできるんでしょう?だったらお前がやってみなさいよ。今の政治家の中で誰ができるというのですか?
何度も言いますが、本当に国をよくする意志があるかどうか?の信号を出すには、莫大なコストをかけ、ニセモノがマネできないものである必要があります。そして、有権者の国民の皆様は、彼の信頼性のある意思表示を、信号を感じたからこそ、自民党に投票したのです。だから自民党が圧勝したのです。
民主党は素敵なマニフェストをたくさんかかげました。しかし、それが実行できるか?というのが問題であり、彼らは実行できるという確かな信頼をおける信号を何一つ出すことができませんでした。彼らはコストのかかることを一切放棄したからです。郵政の労働組合の票が欲しいから、郵政民営化賛成と言えませんでした。コストをかけるどころか、媚を売っていました。媚を売る信号を発すると、それは「私利私欲でしか動きませんよ」という逆の信号になってしまい、有権者の信頼を失ったのです。
さて、ここまで説明すると、週刊アサヒや朝日新聞の小泉バッシングが、いかに的を射てないかがわかります。バッシングするのは自由ですが、彼は確かに「日本をよくする」という確かな信号を国民に送ったのです。それを信用おけないとか、マジックだ、とか、騙されている、といくら書き立てたところで、コストをかけて、命をかけた信号の強さにはかなうはずがありません。バッシングの記事を見ると、彼が「自分の出世欲のためだけに行った最悪の解散、総選挙」そして「国を破壊する」とまで言い放っています。
そんな安っぽい悪口は彼が命をかけて発した信号に勝てるはずがありません。もしも、そういうバッシングを、日本をよくするために書くというのなら、それを書く者が何千億円というコストを支払い、場合によっては命を捨てる覚悟で臨んでいただきたい。そうすれば、バッシングを書いた人の方に私は次回票を入れます。バッシングこそ、私利私欲を追求している記事に見えるのは私だけでしょうか?
韓国の大統領も、小泉氏の采配をうらやましがっていました。「俺にはあんなマネはできない」と。あんなマネができないのは当たり前です。小泉氏は莫大なコストと命をかけて解散したのですから。それだけのものをかけても、勝利できるという自信がなければ、こんな大胆な行動はできません。マジックや劇などとバカにするのはとんでもありません。
あなたは日本の未来のために、命を張ることができますか? できないでしょう? そんなこと! それをやってのけた人に対して、「私利私欲」だの「国を潰す」だのよく言えたものです。
何度も言いますが、生物が出す信号は、その信号にコストがかかり、ニセモノがマネできなければ、それが信頼度の全てになります。何よりも確実な信号なのです。それは今までの政治実績よりも信頼のおける信号なのです。彼が今後の日本をどう方向付けてくれるかはまだわかりません。しかし、現時点で、他の誰よりも私利私欲から遠く、総合的に見て日本をよい方向に改革していこうという意志が強いことだけは、彼の発した信号から証明されるのです。これが生き物の信号なのです。
マスコミの小泉バッシングには、何のコストもかかっていません。リスクもありません。だからこそ、マスコミがいくら小泉をバッシングしようとも、そんな信号に民衆は信用性を置きません。なぜなら、マスコミのバッシングこそ、私利私欲で小泉を失墜させようとする、ニセモノが簡単に言えるものだからです。ニセモノが簡単に発言できる信号に信用性のかけらもありません。
小泉氏をバッシングするなら、バッシングする方も命をかけなさい! そして何千億円ものコストをかけなさい。雑誌なんてけちなことをせず、テレビ番組を買い取って、バッシングしてみなさい。本当に何千億円もかけてみせなさい。そうしたら、少しは小泉バッシングの内容を本気で信用してあげます。
生物の世界は甘くないのです。