【パリ福井聡】07年の次期大統領選に向けてドビルパン首相と主導権争いを続けるサルコジ内相が、仏各地での暴動収拾を巡って人気を盛り返しつつあることが16日、世論調査で分かった。暴徒に対する強硬姿勢で右翼支持者にアピールする戦略が奏功したとみられる。
仏調査機関IPSOSが今月12日、無作為抽出の958人から聞いた結果、先月から11ポイント上昇の68%が暴動発生後の内相の行動を支持し、首相支持の62%を上回った。解決に向けた長期的施策について「内相が実行する」と答えたのは64%で、こちらも首相の58%を上回った。
内相の「ごろつき」発言などは郊外の移民系若者や野党・社会党などからは依然として批判されているが、政治評論家のモワシ氏は「治安に関する内相の強硬メッセージが仏国民に強く訴えかけたのは明白」とし、IPSOSのジャコメッティ代表は「内相は右翼支持層からの支持を増やしている」と指摘。強硬姿勢を示すことで極右・国民戦線のルペン党首支持者の票を取り込もうとの戦略が成功しつつあると示唆した。
暴動発生以来、内相はメディアに頻繁に現れ、徹底した取り締まり姿勢を強調。一方、首相は一歩引いた形で違法行為を非難しながら、平和的解決を提唱している。
毎日新聞 2005年11月17日 9時45分
長らく更新せずにもうしわけありませんでした。久しぶりに更新させていただきます。
フランスで起こった暴徒は、誰もが日本では起こり得ない他人事とみなさんには映ったことでしょう。いいえ、他人事ではないのです。
フランスという国は自由を尊重することで世界に誇りを示す国です。自由の女神をアメリカの独立記念に送ったのも有名な話です。しかし、その自由には矛盾がたっぷりあります。その矛盾が今回の暴徒の根本原因です。
その一つにフランスの税金は今の日本よりもさらに高いということ。税率は高ければ高いほど、自由からかけ離れます。稼いだお金が自由にならないことを意味するからです。その分、福祉は日本より充実していると言われていますが、まさに、こういう状態は民主主義、資本主義よりも、若干、社会主義に傾いています。国民からお金を巻き上げて、そのお金を平等にばらまくわけですから。
ところが・・・です。フランスは自由の気風だけは世界に誇示しており、その体裁を整えるために、移民を受け入れざるを得ませんでした。移民とは他国の国籍を持つ人をフランス国籍にするということです。フランスは日本よりも移民の手続きが簡単で、たやすくフランス国民にしてもらえます。するとどうなるか?
フランス人が一生懸命働いて収めた税金が、その移民たちの福祉のために遣われてしまいます。フランス人は他国の人のために働くということになってしまいます。
しかも、飢えに苦しむ周辺国の国民は次から次へとフランス国民になろうとするでしょう。それはそうでしょう。働きが悪くても、フランス国籍をもらえれば、医療も教育も、衣食住も保障されるのですから。それらはネイティブフランス人が働いたお金でまかなわれます。もちろん、移民の人々も働くでしょうが、ネイティブフランス人よりは安い賃金しか稼げません。現状では平均して約4割程度しか稼げないそうです。にもかかわらず、福祉はフランス人と同等のものを給付されるのですから、移民が増えれば増えるほど、ネイティブフランス人の怒りがたまってきて当然です。
ネイティブフランス人は、移民に軽作業や肉体労働の仕事をどんどん奪われていきます。失業率は10%です。それに対し、移民の失業率は30%。当然でしょう。言語の壁があったり、教育水準の違いにより、移民はネイティブフランス人よりも、頭脳ワークに就職できる確率が低いからです。
ネイティブフランス人たちが、移民に生活をおびやかさえれないで済む、唯一の方法は、わが子を教育して、教育水準を高めることです。そして、教育が不十分な移民には就職できないような国家資格の必要な職業につかせることです。医師や弁護士、看護師、公務員などです。それしか、ネイティブフランス人が生き残る方法はありません。ただ、それですら、税金はべらぼうに持っていかれ、福祉の給付は移民にも平等なのですから、移民が増えれば増えるほど、ネイティブフランス人の怒りはつのります。
さて、そのような中、今回の暴動は移民たちが起こしたものでした。失業率が移民はネイティブの3倍。住宅地はスラム化、収入はネイティブの4割。移民にとっては差別に見えるのでしょう。自由をかかげる国、フランスだからこそ、この差別に対して移民の怒りが噴出するのでしょう。なぜならば、暴徒となった移民の多くは2世や3世なので、フランスで生まれ、フランスで育った人たちだからです。
彼らが暴徒化するのもわかります。しかし、ネイティブフランス人にとっては、彼らこそ、社会悪です。ネイティブフランス人の仕事をおびやかし、税金を湯水のごとくに使う泥棒です。だからこそ、ここには矛盾が発生し、解決できない移民との深い溝ができるたのです。
考えてみればアメリカも、18世紀に大量の移民をアフリカから奴隷としてつれてきました。そして移民が怒り、南北戦争が起こり、そしてアメリカは自由の国へと変化をとげました。そしていまだに、移民とネイティブの間でいざこざや差別問題が絶えません。移民を受け入れた国の宿命です。
日本はというと、いまだに移民に対しては冷たい国です。これはネイティブの日本人の権利を守るために、移民を受け入れてないと言えます。しかし、高齢化、少子化にともない、移民を受け入れざるを得ない状況がそろってきました。そして今後どうなるのか?それはフランスやアメリカなど、移民を受け入れた国がどうなっているかを見れば明らかです。
やがて必ず移民と日本人の争いが始まります。当然ながら差別問題も起こるでしょう。わかりきったことです。移民の暴徒も必ず起こります。
もともと先進国と開発途上国の貧富の差は激しく、先進国に生まれれば、裕福な人生を送れ、開発途上国にうまれれば、飢えに苦しみます。このような貧富の差は、国境が作っているわけです。だから、貧しい国に生まれた人は、すきがあれば先進国に移り住みたいと思っています。だから移民の自由化をすれば、ダムがセキ切ったように、日本に移民がおしよせてきます。そしてアメリカやフランスと同じことが起こるわけです。
今、「世界の貧富の差をなくそう」とする運動が流行っています。手に白いバンドを巻いて「貧富の差をなくそう」とするスローガンを掲げる運動です。このバンドを作っている業者は大もうけだとか・・・・
こういう運動をしようとする人たちは「格好いい」と思ってやっているのでしょうが、(芸能人もたくさん、この運動を支援している)私から見れば、世の中の仕組みを何もわかってない人たちだなあと思うのみです。貧富の差をなくすには、国境をとりはらい、移民をがんがん受け入れればそれだけで完了します。つまり、先進国と開発途上国の国境をなくしてしまえばいいのです。しかし、それを実行すれば、今度は先進国で守られていた人が飢えに苦しむようになるのですから。
世界の資源の8割を2割の先進国の民が独占しています。これを均等化するとどうなるか?単純に衣食住の質も、収入も、食べ物も、今までの4分の1になってしまいます。年収100万円も行きません。貧富の差をなくすとはそういうことを意味するのです。
では先進国の人たちが黙って飢えを受け入れるか?そんなはずはありません。飢えるよりは戦うことを選ぶでしょう。だから、国境をなくせば、世界中のあらゆるところで戦争が起こるわけです。つまり、貧富の差を取り払うということは、全員が無秩序に殺し合いをするに等しいというわけです。
そういうことを考えもせずに、貧富の差をなくそうとする運動を善人顔でやってる人たちは、恥ずかしいと思わないのか?不思議で仕方ありません。
美辞麗句ばかりをならべたてて、貧富の差をなくそうなどといい、移民を受け入れれば、フランスやアメリカの二の舞です。アメリカはこれで多くの血を流しました。
さて、サルコジ内相が人気盛り返したのは、こうしたネイティブフランス人の移民に対する不満が、かなり鬱積していることも意味するわけです。つまり、移民もネイティブフランス人も引かない状態になってにらみあいをしているということです。
今は移民の方が力が弱いので、戦争にはなりません。しかし、あと100年もすれば、移民は確実に力をつけ、そのうち、恨みを晴らす時がかならずやってきます。そのとき、大きな戦争が勃発するでしょう。
世界の貧富の差をなくそうなどということを、簡単に口にしてはいけないのです。そんな理想郷のスローガンに踊らされる日本人たちは、なんて無学なのでしょう。
美辞麗句はいくらでも言えます。ですが、そんな口先だけの理想をかかげて、点数稼ぎしようとする芸能タレント人たちは、恥ずかしくないのでしょうか? まあ、彼らはそこまで真剣に考えていないのだと思いますが、ならば余計に滑稽です。
貧富の差の問題、移民の問題は世界中の先進国に課された難題です。地球上に人間が増えすぎたせいで、どおにもならないというのが、本当のところです。悲しいです。